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綾小路秀麿アイドルを語る

第3回 1997年のアイドル


(大三元ツモ夫)こんばんわ、大三元ツモ夫です。今日も、最近ダメダメになったと評判の綾小路秀麿社長と話を進めていきたいと思います。

(綾小路秀麿)「誰がダメになったって?」

−だって、去年は「桜ちゃ〜ん」とか「詩織ちゃ〜ん」とか「へきるちゃ〜ん」とかしか言ってなかったじゃないですか。それってダメな声優おたくの典型ですぜ、先生。

「そ、そうだっけ…(^^ゞ」

−日本D&H社の97年年間チャートを見れば一目瞭然でしょ。

 

1997 SINGLES BEST10

日本D&H社

順位

オリコン

 MAKE YOU SMILE/丹下 桜

1位

 CAN YOU CELEBRATE?/安室奈美恵 

 LOVE COMMUNICATION/伊達杏子DK-96 

2位

 硝子の少年/KinKi Kids 

 Communication eyes/原田志乃

3位

 ひだまりの詩/Le Couple 

 2色だけのパレット/丹下 桜

4位

 FACE/globe

 終わらないメモリー/藤崎詩織

5位

 STEADY/SPEED  

 Dear My Friend/Every Little Thing

6位

 PRIDE/今井美樹 

 教えてMr.Sky/藤崎詩織

7位

 YOU ARE THE ONE/TK PRESENTS こねっと 

 Chanceはあげない/VANITY

8位

 Everything/Mr.Children 

 風が吹く丘/椎名へきる

9位

 HOWEVER/GLAY

 DO-DO FOR ME/知念里奈

10

 WHITE LOVE/SPEED 

 

「あそこには一応、伊達杏子とか原田志乃とか知念里奈とかも入ってるど」

−でも、去年聴いた3分の2が声優系だって噂じゃないですか。それに、作詞家の年間1位が丹下桜なんて、どこの世界のチャートなんですか、これは?

「…、う、だ、ダメな世界…」

−まあ、自覚されているならいいでしょう。ところで、どーして先生は97年、一気に声優に走っちゃったんですか?

「それはやはり、95年に一時は息を吹き返すかと思われていたアイドル歌手が、結局97年またダメになっちゃった一方、声優ブームはなんだかんだ言って97年も続いたからじゃないの」

−でも、ヒロスエとかSPEEDとか松たか子とか、チャート的にも成功したアイドル歌手もいたじゃないですか?

「オレはヒロスエとSPEEDが嫌いなの」

−どうしてですか?

「狙い過ぎだから(笑)。てゆーか、ヒロスエにしろSPEEDにしろ、ものすごく人工的な感じがするよね。ヒロスエのプロフィールなんて出来過ぎだし、なんでも小学校だか中学の卒業文集で将来はビッグアイドルになりますって書いたとか、やたら私はピュアですって宣伝し過ぎだし(だからヒロスエ・ヘビースモーカー伝説が生まれるんだ)、SPEEDなんて完全にマキノ君のサイボーグだし(笑)。それに、松たか子はもう亜細亜大生だし、いろいろ下半身にまつわる噂は絶えないし」

−でも、先生は野村佑香は好きですよねえ。

「アイドルとして特別のオーラを感じるからね。ま、ともさかりえ以上に大成するんじゃないかな。早くソロデビューしないかな。でも、プロデューサーはしっかり選ばないと」

−ともさかは秋元康起用して失敗しましたからね。

「TK大先生も最近お疲れのご様子で、もう、かつて篠原涼子アテた時ほどの気合いはないし。いっそのこと大月取締役(爆)あたりにやっていただくとよいのではないかと思うね」

−でも、そうすると佑香ちゃんがダメな世界の住人になってしまうじゃないですか。

「いいんだよ。いまや80年代のアイドルマニアの生き残りはみんな声優に走ってるってゆーのは定説になってるんだから。南少の落ち武者主体のサクラ大戦のミュージカルに客寄せパンダとして参加してやってるんだから、これが当たったら広井王子先生もきっと二代目真宮寺さくらに野村佑香を襲名させようと考えるに違いない」

−ああ、ますますダメ〜(笑)。ところで、どうして先生を含む筋金入りのアイドルマニアは、一斉に声優に走ったんですか?

「ヒロスエやSPEEDや松たか子聴いてるより面白いから(爆)。ってゆーか、現代において数をさばこうと思ったら、十代女性アイドルといえど男の子でなくコギャル・マゴギャルに買ってもらえるようにしなきゃいけないからね。だから、Pの目はそっちに注がれてる。オトコなんてゲームばっかやってレコードほとんど買わないから無視。ましてやたかが5千人とか1万人しか生き残っていないといわれている80年代マニアの生き残りなんてハナから考えてもいない」

−それで?

「一方、ちょうど最後のビッグアイドルグループCoCoが解散した94年頃から、『第三次声優ブーム』が始まった。で、ここで初めて女性声優にスポットライトが当たったんだ」

−どうして「第三次声優ブーム」は始まったんですか?

「この辺は、僕は専門外だから実はよくわからない。けど、丁度その頃アニメ自体が盛り上がりかけていたところにプレステやサターンなど”しゃべるゲーム”が登場し、さらに『エヴァ』が出た。で、そのままいっちゃったと」

−なるほど。ところで、その前の声優ブームってどんな感じだったんですか?

「実は僕もよく知らないんだけど(専門外だから)、地蔵さんや涅槃の商人に聞いた話だと、80年代前半の『ヤマト』を中心とする第一次声優ブームも、80年代後半の『トルーパー』を中心とする第二次ブームも、いずれも男性声優中心だったらしい」

−で、今回は椎名へきるとか林原めぐみとか女性声優が出てきたわけですね。

「そうだね。林原大姐御は、オリコンで3位・10万枚をお売り上げになられる(僕は好きじゃないけど)偉大なお方だよね。この数字は冗談じゃなく松田聖子・中森明菜級の数字だし。あと、へきへきも武道館2DAYS満杯にしちゃうし」

−でも、どうして先生は声優に転んだんですか?

「やはり、齢をとったからじゃないの(爆)。今ブームの声優って、すべからく70年代アイドル的だよね」

−それってどういうことですか?

「まあ、端的に言っちゃうと、オトコいませんウンチもしませんタバコも吸いませんが60年代以前のアイドル。オトコいませんタバコも吸いませんでもウンチは人間ですから出ますが70年代。オトコはいますけどまだやってませんタバコは吸ってみたいけどまずいですよねが80年代。オトコいますもうやっちゃったかもしれませんタバコばれなきゃ吸ってもいいじゃんが90年代と考えていただければ」

−つまり、60年代以前はアイドルは人でなくスタァ、70年代以降は人間になったんだけど、70年代〜おニャン子前はまだ清純派、おニャン子以降はどんどん俗物化していって今やその辺のコギャル・マゴギャルがそのままアイドルを張っていると。

「そう、だから91年頃から起こった巨乳ナイバブームから96年前後をピークとしたコギャル・ルーズソブームまでの間に、旧来のアイドルは(水野あおいみたいな”動態保存アイドル”を除いて)ほとんど滅んじゃった。もっとも、96年以降のチャイドルブームを『清純派』への回帰だって言ってる人もいるけどね」

−で、声優が70年代アイドル的であると。

「そう、だから80年代派の自分にはちょっと不満な部分はあるんだけど、まあ、仕方ないね、ないよりは全然マシだ(笑)」

−でも、どーして女性声優は70年代的アイドルスタイルをとっているんですか?

「それは、声優が長年裏方で、いままでキャラがブームになっても、アテてる声優がブームになったことがなかったからじゃないの。まあ、声優がブスだったとかオバンだったとか、もっと切実な理由があったからだろうけど(笑)。それに、あるひとつのキャラの色が付いちゃうと他で使ってもらえなくなるってこともあるしね」

−なるほど。

「最近声優界も低年齢化してきて、可愛いコも増えてきたけど、アイドルと比べるとまだまだ質が低いし年増だよね。で、シャをかけた写真しか公開しないとか、年齢を公表しないとか、どうしても神秘のヴェールで包む傾向にある。その手法が、まあ、70年代的かなと」

−曲もアイドル的になってるのはどうしてですか?

「それは、プロデュースする側にそれしかお手本がなかったからさ。アニメ・ゲームマニアはオタク野郎がメインターゲットだからね、オタク様に媚びなきゃいかんわけよ。で、一番無難な70年代風に味付けることになったわけさ」

−一応人間だけど、清純派で疑似恋愛の対象になるとゆーわけですね。

「そう。”疑似恋愛”なんて死語が、この世紀末の現代にまた語られるようになるとは思ってもいなかったけどね」

−ところで先生、98年の声優およびアイドルはどうなるのですか?

「声優はまだ伸びそうだねえ。エヴァが沈静化して、上は低くなったけど、かつてはアイドルを目指していたようなコの一部が声優を目指すようになって、声優としての技量は下がったかもしれないけど、ルックスは確実に上がってるし、低年齢化も進み出したし。これで女の子もついてくるようになれば、いよいよメインストリームになるけど、そうなるとやっぱりつまらないかな」

−アイドルはどうですか?

「野村佑香がヒロスエを越えられるかがポイントかな。でも現代のアイドルって、男も女も”女受け”しないとレコードが捌けないから、男にコビを売る旧来のスタイルを求めるなら、やっぱり声優になびくよね」

−今年もなんだかんだいって「桜ちゃんラ〜ヴラ〜ヴ」になっちゃうわけですね。

「うう…、ダメぇ〜…」 ()


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1998.3.24 Updated